WC4(ソフトウェア3DGPU 512MB)、WC5(GRID K1 vSGA 512MB)、WC6(GRID K1 vDGA 4GB)、WC7(GRID K520 vDGA 4GB)比較まとめ

以下の比較をまとめます。Windows8.1 Update x64 1コア、2GBメモリ、32GB HDD(iSCSI)VMXNET3が共通です。GPU周りの違いは以下です。

WC4(ソフトウェア3DGPU 512MB)

WC5(GRID K1 vSGA 512MB)

WC6(GRID K1 vDGA 4GB)

WC7(GRID K520 vDGA 4GB)

なんだか偏っているので、計測を間違えているのかと思いましたが、何回試しても似た値しか出ませんでした。

Windowsエクスペリエンスインデックス

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GRID K1より、 GRID K520のほうが優れていると出ています。ソフトウェア3D GPUとvSGAとの違いは、ゲーム用グラフィック(DirectX)でわかります。

CrystalDiskMark

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今回Diskに関しては全て同じのため、特に違いは出ませんでした。

Super pi

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物理GPU利用のほうが遅い結果が出ました。外部のGPUを利用しているのなら、Super Piは速くなっても良かったのですが、Intel VT-iを利用している分、CPU負荷が高いのかもしれません。


CrystalMark 2004R3

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CrystalMarkでは、GRID K1が総合スコアとOGLで圧勝。他は横並びでした。


iometer

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iometerでは、GRID K520が一番上と出ましたが、大きな違いはありませんでした。


iperf[Mbps]

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ネットワークは何故かソフトウェアGPU利用のwc4が一番速かったですが、誤差の範囲でした。


PCMark7

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GRID K520 vDGAが一番速く、GRID K1 vDGA、GRID K1 sVGAの順で性能が素直に出ています。


Peacekeeper

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Peacekeeperでは、vDGA利用のほうが少しだけ遅い結果になりました。IE11で比較しているからかもしれません。


FFXI bench

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GRID K1 vDGAでは計測できず。nView(仮想マルチディスプレイ)を外せば動いたのかもしれません。


DQX bench

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wc5(GRID K1 vSGA)はキャラクタが表示されなかったため、参考値です。GRID K520 vDGAが一番良いスコアとなっていますが、結果は「少し重い」でゲーム向けのGPUでは無いという結果が出ました。

 

WC6(GRID K1 vDGA)とWC7(GRID K520 vDGA)はGPUベンチマークであるSPECviewperf11が動作したので比較してみます。


SPECviewperf11

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このベンチマークは、別のOSをインストールしたりして、何度も測りなおしたのですが、大きな揺らぎはありませんでした。結果として、GRID K520はOpenGLに特化してGRID K1の3倍のスコアを出しましたが、それ以外はGRID K1に惨敗。GRID K520はAndroid等の端末にゲーム画面を転送してゲーム環境を与えるというコンセプトだったと思うのですが、実際にはOpenGLに最適化されたGPUでした。動画閲覧ではwc4~wc7のどれでも可能でしたが、wc6、wc7がスムーズに表示されました。動画作成では物理GPUが必須と考えられます。

次はWC4~WC7にAPEX 2800(アクセラレータカード)の機能を追加して、計測してみる予定です。