新旧ESXi上のWindows8.1性能比較まとめ(SSDキャッシュ50GBあり、View Storage Acceleratorあり)
Windowsエクスペリエンスインデックス比較。あまり違いは見当たらない。
CrystalDiskMark比較。SATA2とSATA3の違いと、CPUの違いが大きく出た比較。新ESXiで負けているのは4000MBの4KQD32ランダムアクセスのみ。
CrystalMarkの比較。CPUとメモリで新ESXiが大きく上回っている(3/26追記)。
super pi比較。
iometer比較。新ESXiは1.3倍の性能向上。
PCMark7。旧ESXiでは完走できず。最新のCPUを使用しないとソフトウェア3D GPUの恩恵は受けられない模様。
ブラウザによるベンチマークpeacekeeper。こちらも1.3倍の性能向上。
iperf。唯一旧PCのほうが勝っている。3回計測して殆ど変わらなかったので、e1000eはCPUは関係ないのかもしれない。
※1/17~18の計測から、3/15に変更しています。スピードは早くなりましたが、傾向は変わりませんでした。
DQXベンチマークはFFXIほど大きく差は無い。画面の広さのせいだろうか。
結論としては、iometerが一番性能差を正確に表示している印象を受けた。
新ESXiサーバのベンチマーク結果 1コア、2GBメモリ、ソフトウェア3DGPU(512MB)、e1000e、SSDキャッシュあり
続いて新ESXiサーバ(Core i7 3930K 3.2GHz)上のWC2です。計測時はWC1はパワーオフしています。
dxdiagの実行結果です。
エクスペリエンスインデックス
全体的に旧より数値が高いですが、Aeroは旧と同じく2です。
新PCではSATA3になっていますが、ESXiホストのSSDのうち50GBをキャッシュとして割り当てているのは同じです。
Super Piを実行してみます。
3355万桁の実行に10分9秒。旧PCより5分22秒速いです。
続いてiometer。バージョンは1.1.0 x86_64です。「Normal run all selected targets for all workers」3回実行して、一番良いデータです。
Totalは407.45IOPS。
続いてCrystalDiskMark。バージョンは3.0.3 x64。1000MBの結果です。
2000MBの結果。
4000MBの結果。
次はCrystalMark。バージョンは2004R3(0.9.126.452)これは急遽ベンチマーク結果に入れることになったため、3/23に計測している。
続いてiperf。バージョンは 2.0.5-3 win32。対向はNTP1。
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 3] 0.0-10.0 sec 868 MBytes 728 Mbits/sec
※1/18は536Mbpsでしたが、3/15に再計測しています。対抗はVPN1からNTP1に変更。
WC1のネットワークカードはe1000eです。VXNET3は後々計測します。
続いて3DMark7。BASIC Edition v1.4.0です。
スコアは2358です。
続いてPeacekeeper。WebブラウザはIE11です。
スコアは2259。
続いてドラクエX。Ver1.10。表示はカクカクではなくスムーズでしたが、キャラクタのポリゴンが一切表示されませんでした。旧では表示されたので、ちょっと驚きました。
スコアは1192。
最後にFF11。こちらは表示は比較的普通でした。高画質で測定。結果は3131でした。
個人的にはエンコーディング時間を測りたいのですが、良いソフトを見つけられませんでした。
旧ESXiサーバのベンチマーク結果 1コア、2GBメモリ、ソフトウェア3DGPU(512MB)、e1000e、SSDキャッシュあり
クライアントPC名は、WC1、WC2です。両方共同じテンプレートから作成しています。WC1は旧ESXi(Core i7 920 2.67GHz)から、WC2は新ESXi(Core i7 3930K 3.2GHz)から起動しています。起動は排他のため、iSCSI環境には1台しかクライアント環境がない状態で計測しています。VMware Horizon View 5.3.3環境です。PCoIPアクセラレータ(APEX 2800)、ハードウェアGPUは使用していません(環境内にはあります)。
まずは、WC1から。dxdiagの実行結果です。
今回はソフトウェア3D(GPUメモリ512MB)のため、DirectX11には対応していないはずですが、dxdiagでは対応と表示されているのが気になります。
Windows8.1からは、簡単なベンチマークを示すエクスペリエンスインデックスが削除されていますが、コマンドラインでは残っています。「winsat.exe formal」と実行して「C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStoreフォルダ内の[日付].Formal.Assesment(Initial).WinSAT.xml」を表示します。
Aeroのスコアが悪いです。HDDのスコアが良いのは、ESXiホストのSSDのうち50GBをキャッシュとして割り当てているためです。
では本題、Super Piを実行してみます。
3355万桁の実行に15分31秒かかりました。
続いてiometer。バージョンは1.1.0 x86_64です。「Normal run all selected targets for all workers」3回実行して、一番良いデータです。
Totalは306.74IOPS。
続いてCrystalDiskMark。バージョンは3.0.3 x64。1000MBの結果です。
2000MBの結果。
4000MBの結果。
次はCrystalMark。バージョンは2004R3(0.9.126.452)これは急遽ベンチマーク結果に入れることになったため、3/25に計測している。理由はPC Watchでよくベンチマークされているため、比較用に有効と考えたためだ。
続いてiperf。バージョンは 2.0.5-3 win32。対向は図で言うところのVPN1。Windows8.1Pro Updateです。サーバ、クライアントともにオプションは指定していません。3回計測して一番良いのが以下です。
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 3] 0.0-10.0 sec 881 MBytes 739 Mbits/sec
※1/17は536Mbpsでしたが、3/15に再計測しています。
WC1のネットワークカードはe1000eです。VXNET3は後々計測します。
続いて3DMark7。BASIC Edition v1.4.0ですが、結果は完走しなかったため、計測不能。
続いてPeacekeeper。WebブラウザはIE11です。
スコアは1651。
続いてドラクエX。Ver1.10。表示はカクカクでしたが、なんとか完走。グラフィック設定はデフォルトです。
スコアは694。
最後にFF11。こちらも表示はカクカクでしたが、高画質で測定。結果は748でした。
スコアは低いのですが、3D関係のベンチマークが動くことに感動しました。
VMwareのベンチマークをしてみた 環境紹介編
私は自宅環境にvSphere 5.5環境を持っています。PCを買い換える前に、新旧PCがどれくらい差があるのか確かめたかったため、ベンチマークをしてみます。
自宅環境
自宅環境はこんな感じです。mini9とUPS以外はギガビットイーサネットです。
旧ESXiサーバ(ESXi1、ESXi2)
CPU | LGA1333 Core i7 920 2.67GHz 4C/8T |
メモリ | 24GB DDR3 PC10660 |
SSD | Intel SSD 320 120GB SATA2 |
HDD | Seagate Barracuda 500GB SATA2 |
ESXi | 5.5.0, 2302651 |
マザーボード | ASUS P6T |
チップセット | Intel X58 |
NIC | 6 |
新ESXiサーバ(ESXi3、ESXi4)
CPU | LGA2011 Core i7 3930K 3.2GHz 6C/12T |
メモリ | 64GB |
SSD1 | Intel SSD 520 240GB SATA3 |
SSD2 | Intel SSD 530 460GB SATA3 |
HDD1 | Seagate Barracuda 3TB SATA3 |
HDD2 | Seagate Barracuda 3TB SATA3 |
ESXi | 5.5.0, 2302651 |
マザーボード | MSI X79A-GD65(8D) |
NIC | 8 |
iSCSI(QNAP1)
製品名 | QNAP TS-669 Pro II |
ファームウェア | 4.1.2 Build 20141229 |
メモリ | 3GB |
HDD | 3TB x6(Seagate ST33000651AS CC44) |
RAID | 10 |
iSCSI領域 | 2.5TB |
書き込みキャッシュ(EXT4遅延割当)を有効にする | OFF |
ゲストOS(設定はデフォルト。パッチは2015/1/16までのものを適用)
OS | Windows 8.1 Pro Update |
ホスト名 | wc1 |
CPU | 1 |
メモリ | 2GB |
HDD | 32GB |
Vmware Horion ViewAgent | VMware-viewagent-x86_64-5.3.3-2299613 |
なおテスト対象のゲストOSは、以下の設定を入れて、VDI用に最適化しています。
SNP無効化
IPv6無効化
スリープ機能は無効(実際は選択できず)
ハイバーネーションOFF powercfg.exe /hibernate off
ドライブ最適化スケジュールの無効化
ファイルのアクセス時間追跡機能を無効化 fsutil behavior set disablelastaccess 1
また、この環境ではView Storage Acceleratorを有効にしています。
クライアント
機種 | WYSE P25 |
ファームウェア | 4.5.1 |
ディスプレイ | NANAO S2433W-HXBK |
この環境で、以下のベンチマークを実行します。
super pi
iometer
CrystalDiskMark
iperf
PCMark7
Peacekeeper
FFXI bench
DQX bench
なお、下記ベンチマークは完走しなかったため、除外しています。
SPECviewperf11
ActiveDirectory環境において、Windows Server 2003/R2環境からWindows Server 2012 R2に上げる際の注意点2つ
今年(2015年7月15日)にWindows Server 2003/R2のサポートが切れます。このサポート切れ前に、ActiveDirectory環境をアップグレードする際に注意点が2点ありますので書いておきます。
- Windows Server 2003/R2から一気にWindows Server 2012 R2に上げる際、あるパッチを導入しないと、クライアント側で認証エラーが発生します。
発生契機:Windows Server 2003/R2からWindows Server 2012 R2にアップグレードする場合に発生。
アップグレード中の正常動作が崩れますので、気をつけてください。MSのサポート情報は以下にあります。要はWindows Updateをきちんと行ってからこのパッチを導入してから、アップグレードを開始してください。
Windows Server 2012 R2 と Windows Server 2003 の混在環境でのコンピューター アカウントのパスワードを変更した後にログオンできない - レプリケーション方式をDFSRに変更していない場合、ドメインサーバ間のレプしケーションに失敗します。
発生契機:Windows Server 2003~2012までで、レプリケーション方式をFRSからDFSRに変更していない場合に発生(最初からWindows Server 2008以降でADを構築した場合には発生しない)。
見落としがちですが、Windows Server 2008からレプリケーション方式が変更になっています。変更前のレプリケーション方式であるFRSをサポートするのはWindows Server 2012無印までで、Windows Server 2012 R2は許容しません。結果的としてレプリケーションに失敗することになります。
対策は下記のTechnetを参考にしてください。事前にDFSRに移行後、ADのアップグレードを行ってください。
Sysvol 複製を FRS から DFSR に移行するには Dfsrmig.exe コマンドを使用する
MSのBing検索エンジンがあまりにひどいので色々試してみた(4)
ここまで来て「なんだあまり酷くないのでは?」と思った人も居るだろう。これでも改善されているからだ。2014年1月時点では「Flash Player」と検索したら上全部が嘘サイトだった時期があった。さすがに通報されたのか、今は改善されている。
もっとも、一番上の「Flash Player 10(ask.com)」に名残は残っている。リンクを踏むと、「Flash Player 11 - Softome.net」というページに行き着いて偽のFlash Playerをダウンロードさせられる。「Flash」「Java」にも広告で嘘サイトへの誘導があったが、現在(2014/4/30)は広告リンク自体が存在しない。
対策されていないページは、現時点(2014/4/30)では秀丸エディタだ。
広告の全てが嘘サイト。ちなみに秀丸エディタの「通販」は存在しない。店頭でも売っていないので、URLを直打ちするか、検索から辿るしか無い。同様の例は「さくらエディタ」「ブラウザ」「圧縮ソフト」が有る。
なお別の検索エンジンであるask.comに飛ぶと特に悲惨で、高確率でマルウェアやバイドゥIME付きのフリーソフトをダウンロードすることになるので、注意して欲しい。
まとめると、過疎になっている検索サイトはネットの悪意から逃れられないらしい。初心者にはウイルス対策の重要さと共に「検索エンジンは必ずGoogleで」と言わないといけないのかもしれない。