WC6(新ESXi、VMXNET3、SSD有、vDGA有)のベンチマーク結果

次は、vDGAを利用したベンチマークを掲載します。vDGAの概念は以下になります。

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要は、ゲストOSと物理のGPUを直接接続してしまうというものです。ここまでくると、何故仮想化しているのか、という話になります。実際VMotionやVMware HAは構成できません。ただし、スナップショットを利用して世代管理を行うことは可能なため、仮想化基盤の機能を一部利用可能というメリットはあります。

なお、NVIDIA GRID K1は、最大4人までvDGA利用が可能です。その場合、1人あたり4GBのVRAMが割り当てられることになります。

やりかたですが、

(1)BIOSでVT-d(VT-d2)をONにしておきます。なおこの機能はCPUではなく、チップセットの機能です(Intel VTはCPUの機能です。ちょっとややこしいです)。

(2)NViDIA GRID K1をESXiに接続します。

(3)VMDirectPathにGRID K1を設定して、ESXiを再起動します。

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(4)ゲストOSを新規作成し、VMware Toolsまでインストールします。その際に必ずRDPをONにしておいてください。

(5)ゲストOSを一旦停止して、ゲストOSの設定の編集→仮想マシンオプション→構成の編集→詳細の編集で以下のエントリを追加。

pciHole.start = "2048"

(6)ゲストOSインストール後、ゲストOSを停止して、設定の編集を行い、PCIデバイスの追加からGRID K1を追加します。

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(7)起動後は、NViDIAインストーラを起動し、GPUドライバをインストールしてください。なお、この操作はvSphere Clientから操作を行うことができないため、RDPで操作してください。

(8)起動後、VMware Horizon View Agentをインストールして再起動してください。

(9)IPv6無効化設定等、初期状態で必要な設定を入れたあと、管理者権限でDOSプロンプトを起動してください。

(10)ADに参加してください。

(11)VMware Horizon View Administratorから、手動プールでゲストOSを割り当ててください。割り当てる際は、3Dレンダラーはデフォルトのままにしておいてください。通信後、グレーアウトして無効になります。

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(12)ゲストOSに、管理者としてDOSプロンプトを開いて、以下のコマンドを実行してください。これは、仮想OS2Gb以上メモリを割り当てた場合はNVIDIA Capture APIを有効にする必要があるためです。

 "C:\Program Files\Common Files\VMware\Teradici PCoIP Server\MontereyEnable.exe" -enable

参考サイト:vDGA、vSGA の設定方法紹介 | Supermicro.jp

 (13)起動後、設定は完了です。

Windowsエクスペリエンスインデックス。ノーマルより大幅に向上しています。

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dxdiag。GPUドライバが、GRID K1になっています。

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super pi

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iometer

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CrystalDiskMark

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CrystalMark。OGLが大幅に向上。

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iperf

[ ID] Interval       Transfer     Bandwidth
[  3]  0.0-10.0 sec   824 MBytes   691 Mbits/sec
PCMark7

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Peacekeeper

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FFXI bench

計測不能でしした。下記の画面が表示されて、ベンチマークが実行できませんでした。nViewを削除したらベンチマーク取れるかもしれません。

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DQX bench。ちゃんとキャラクタが表示されたため、参考値ではありません。

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