NVIDIAが2007年に出した2014年に期待されるパフォーマンス
NVIDIAが2007年に出した2014年に期待されるパフォーマンスは、以下になります。現在2015年2月15日なので、今見直すと、興味深いです。なおNVIDIAがこの資料を発行したのは2007年ですので、8年前ということになります。
CPU周波数は、シリコン半導体では4GHzだと計算を間違えてしまうため、止まってしまいましたが、他コアと周辺バスの速度向上で性能を向上しています。
メモリ周波数は3.2GHzまで来ていますが、44GHzまでは到達しませんでした。原因はシリコン半導体と同じです。
バス帯域幅は、PCI ExpressとGPUの間のことを示しているのであれば、Express 3.0のバス帯域幅は数十GB/sですので、到達しませんでした。
HDDサイズは現状で一番大きいのは8TB。これはRAIDコントローラで30TB到達は可能です。映像制作の分野では到達していると考えて良いです。
ピクセルフィルレート、パーテックスレート、グラフィック浮動小数点演算(単精度でTesla K80で8.74 TFlop達成)については、Tesla K80でもここまでいっていませんので到達しませんでした。
グラフィックス帯域幅は現在最新のTesla K80で数百GB/s。これも到達しませんでした。
フレームバッファサイズ(VRAM)は32GBの予想でしたが、最新のTesla K80で24GB。これは惜しいです。
帯域幅の速度が思ったように向上しなかったのはNVIDIAもわかっていて、NVLinkといGPU同士、CPUとGPUをインターコネクトで接続するバス規格をIBMと共同で作成して、速度向上を実現しようとしています。
GPUはHPC分野の技術を取り入れながら、発展していくのでしょうか。今後も目が話せません。
参考記事
[GTC 2014]Maxwellの次に来る次世代GPU「Pascal」。「NVLink」と3次元メモリがその“次世代性能”を切り開く - 4Gamer.net