旧ESXiサーバのベンチマーク結果 1コア、2GBメモリ、ソフトウェア3DGPU(512MB)、e1000e、SSDホストキャッシュ無し
次はSSDキャッシュを無くした旧ESXi(Core i7 920 2.67GHz)のWC1です。以前の計測はSSDホストキャッシュを50GBに設定していましたが、今回削除しています。また、ストレージキャッシュであるView Storage AcceleratorをOFFにしています。
エクスペリエンスインデックス
SSDキャッシュをOFFにしていますが、プライマリハードディスクのみ、前回の結果(5.9)より上がっています。SSDホストキャッシュをOFFにしたほうが速いと判断するのは早計です。
Super Piを実行してみます。
3355万桁の実行に14分39秒。前回より52秒速いです。
続いてiometer。「Normal run all selected targets for all workers」3回実行して、一番良いデータです。前回書き忘れましたが、Maximum Disk Sizeは10,000,000Sectorsに設定しています。
Totalは292.20IOPS。SSDホストキャッシュ有りより14.54低下しています。
続いてCrystalDiskMark。1000MBの結果です。
2000MBの結果。
4000MBの結果。
すべての数値がSSDキャッシュ有りより上昇しています。
次はCrystalMark。バージョンは2004R3(0.9.126.452)これは急遽ベンチマーク結果に入れることになったため、3/23に計測している。
続いてiperf。バージョンは 2.0.5-3 win32。対向はVPN1をやめてNTP1。
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 3] 0.0-10.0 sec 891 MBytes 747 Mbits/sec
※1/25は523Mbpsでしたが、3/19の計測結果に更新しました。対抗はNTP1に変更。
WC1のネットワークカードはe1000eです。26Mbps低下しました。
続いて3DMark7。前回は完走しませんでしたが、今回は完走しました。
スコアは1030です。
続いてPeacekeeper。WebブラウザはIE11です。
スコアは1631。前回より20低下していますが、誤差の範囲と思われます。
続いてドラクエX。Ver1.10。
動作せず、すぐにスコアは694と表示。SSDホストキャッシュ有りと同じですが、計測不能と同じのため、ゼロとします。
最後にFF11。高解像度で764。SSDホストキャッシュ有りより16上昇しています。SSD有りとSSD無しを比較してみます。
super pi
no SSDでシーケンシャルと512Kのランダムアクセスが大幅に向上。
iometer
iperf
PCMark7
Peacekeeper
FFXI Benchmark
DQXベンチマーク
結果から推測できることは、ゲストOS1台のみの環境においては、SSDホストキャッシュは効果が無かったということです。またView Storage Acceleratorは多数のゲストOSで共有キャッシュを利用して、ストレージの負荷を下げることが目的のため、今回のような1ゲストOSしか起動していない状態では、効果は発揮されませんでした。どちらのキャッシュも多数のゲストOSが集積されて動作してこそ効果が発揮されるものです。例えばNViDIA GRIDで高機能なGPUを提供する場合(vDGA)は、ホスト1台につき2~4人の利用になり、集積率が下がります。このような場合では、SSDホストキャッシュやView Storage AcceleratorはOFFにするか、いっそのことフルフラッシュストレージにしたほうが性能向上が見込めそうです。トータルのIOPSはSSD有りのほうが性能が良いため、SSDホストキャッシュ、View Storage AcceleratorはESXiホストの負荷が高いのかもしれません。
参考資料(ゲストOS500台でView Storage Acceleratorの効果を検証)
1から学ぶ VMware on NetApp 第十三回 「特別番外編」 ネットワンシステムズ様ご提供コンテンツ VMware View on FlexPod ~ 検証から見るサイジングのポイント ~